友達に「恋人、欲しくないの?」と聞かれて、「今は別にいいかな」と答えた。
嘘ではない。
一人の時間は好きだし、仕事や勉強だけでも毎日は忙しい。休日には見たい動画も、会いたい友達もいる。
でも、帰り道に楽しそうな二人を見かけたとき。
うれしいことがあって、誰かに真っ先に伝えたくなったとき。
「自分にも、そんな相手がいたら」と思うことがある。
それなのに、気になる人へのメッセージは、書いては消してしまう。
「急に連絡したら、変に思われないかな」
「好きになって、自分だけ本気になったら嫌だな」
「どうせ傷つくなら、このままの方が楽かもしれない」
そんな気持ちに心当たりがあるなら、この記事はあなたに向けたものです。
恋愛を急ぐ必要はありません。ただ、心のどこかにある「誰かと近づいてみたい」という気持ちまで、なかったことにしなくてもよいのです。
「若い世代の恋愛離れ」では、説明しきれない気持ちがある
「最近の若い人は恋愛をしない」と言われても、しっくりこない人もいるのではないでしょうか。
恋愛に関心がない人もいれば、今はほかのことを優先したい人もいる。恋人は欲しいけれど、出会いがない人もいます。
国立社会保障・人口問題研究所の2021年の調査でも、交際を望まない未婚者の存在が報告されています。ただし、この調査の交際に関する設問は異性との関係を扱っており、すべての恋愛のあり方を捉えたものではありません。また、交際していないことだけで、その人の理由まではわかりません。
出典:第16回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)
「恋愛していない」という同じ状態でも、その内側にある気持ちは違います。
まずは世代の話から少し離れて、「自分は今、どうしたいのだろう」と考えてみませんか。
恋愛に踏み出せないとき、こんな気持ちはありませんか
好きだと気づかれる前に、興味がないふりをする
本当は、もう少し話したい。
でも、自分から声をかける回数が増えると、気持ちがばれてしまいそうで怖くなる。相手の返事が少し短いだけで、「やっぱり迷惑だった」と引いてしまう。
好きではないふりをしていれば、断られる場面は避けられます。その一方で、相手には「自分と話したくないのかな」と伝わっている可能性もあります。
いきなり好意を打ち明けなくても大丈夫です。
「この前の話、おもしろかった」
「教えてくれた曲、聴いてみたよ」
そのくらいの言葉から、自分の関心を少しだけ見せてもよいのです。
恋愛経験が少ないことを、知られたくない
「この年齢で、付き合ったことがほとんどないなんて」
誰かに責められたわけではなくても、自分で自分に期限をつけてしまうことがあります。
デートで何を話すのか。連絡はどのくらいするのか。どのタイミングで距離を縮めるのか。
わからないことが多いと、恋愛そのものが試験のように感じられるかもしれません。
でも、交際経験があっても、新しい相手の心地よい距離感は最初からわかりません。二人で確認していく部分は、どんな関係にもあります。
慣れているふりをするより、「少し緊張している」と言える相手かどうか。その方が、これからの関係を考える手がかりになります。
一人の生活を崩してまで、恋愛する余裕がない
平日は仕事や勉強で精いっぱい。休日くらい、誰にも合わせず休みたい。
恋愛を始めたら、毎日連絡しなければいけないのでは。会うためのお金も時間も必要になるのでは。
そう考えると、興味があっても足が止まります。
ただ、連絡の頻度や会い方に、全員共通の正解があるわけではありません。
「平日は返信がゆっくりになる」
「一人で過ごす休日も大切にしたい」
「最初は、お茶をするくらいが気楽」
自分の生活を守りながら、関係をつくりたいと伝えてよいのです。相手にも希望があるので、お互いに無理の少ない形を探せるかを確かめていきましょう。
相手を知る前に、自分を比べてしまう
SNSで見かける、楽しそうなデートや記念日の写真。
眺めているうちに、「自分にはあんな恋愛はできない」と感じてしまうことがあります。
服も、見た目も、会話も、もっとよくなってから。そう考えていると、始めるための条件が増えていきます。
けれど、誰かと話していてほっとする瞬間は、写真に映える場面だけにあるわけではありません。
笑うところが似ていた。話を最後まで聞いてくれた。無理に盛り上げなくても気まずくなかった。
そんな小さな感覚も、相手を知るための大切な手がかりです。
「恋愛したくない」と「恋愛したいけれど怖い」を分けてみる
周りに恋人がいるからといって、自分も欲しくなる必要はありません。恋愛を望まないことも、今は休みたいことも、そのまま大切にしてよい気持ちです。
一方で、本当は近づきたい相手がいるのに、怖さから「興味がない」と言い聞かせていることもあるかもしれません。
どちらが自分に近いのか迷ったら、次の問いを考えてみてください。
- 周りから何も言われなくても、誰かと親しくなりたいと思うか
- 欲しいのは「恋人がいる状態」なのか、それとも気持ちを分かち合える関係なのか
- 踏み出すとしたら、何が一番怖いのか
- どんなペースなら、今の生活の中で無理なく関われそうか
答えは、今日決めなくても構いません。
「恋愛したいかどうか、まだわからない」。そこから始めてもよいのです。
恋愛の最初の一歩を、小さくしてみる
「恋愛を始めよう」と考えると、告白や交際まで一気に想像して、身構えてしまいます。
最初の目標を「相手をもう少し知ること」にすると、選べる行動が増えます。
1.挨拶に、一言だけ足してみる
普段から話せる相手なら、挨拶に一つだけ話題を添えてみましょう。
「この前言っていた映画、観た?」
「そのお店、気になっていたんだ。どうだった?」
上手に盛り上げることより、相手の返事を聞いてみることを目標にします。
会話が短く終わっても、それだけで失敗と決めなくて大丈夫です。忙しい日も、話題が思いつかない日もあります。
2.メッセージは、相手が答えやすい内容にする
何度も書き直して送れないときは、「気の利いた文章」より「伝えたいことが一つある文章」を目指してみてください。
たとえば、以前おすすめを教えてもらったなら、
「教えてくれたカフェに行ってみたよ。落ち着くお店だった。ありがとう」
これだけでも、相手の話を覚えていたことが伝わります。
ただし、返事が来ないからと何度も送ったり、断られた後に説得を続けたりする必要はありません。近づく一歩には、相手のペースを尊重することも含まれます。
3.誘うなら、短くて具体的な予定から
ある程度やり取りができていて、自分も会ってみたいと思うなら、長時間のデートより短い予定から考えてみましょう。
「今度、時間が合えば駅前のカフェでお茶しない?」
相手が断れる余地を残し、自分も無理のない予定にします。初めて会う相手なら、人目のある場所を選びましょう。
誘えたかどうかだけでなく、「自分は会いたいと思っている」と気づけたことも、一歩です。
うまくいかなかったら、自分の価値まで否定しなくていい
勇気を出しても、返事が思ったように返ってこないことはあります。
断られたら、落ち込んで当然です。「気にしないようにしよう」と急いで元気になる必要もありません。
ただ、一人の相手との関係が進まなかったことと、自分に魅力がないことは、同じではありません。
相手の気持ち、生活の状況、望む関係。こちらの努力だけでは決められないこともあります。
そのときは、「自分の何が悪かったのか」を探し続ける前に、少し距離を置いて休んでください。信頼できる人に話したり、いつもの生活に戻ったりする時間を取って構いません。
次に進むかどうかも、自分のペースで決めてよいのです。
一人で考えるほど動けなくなるときは、気持ちを言葉にする
頭の中だけで考えていると、まだ起きていない場面まで想像して、疲れてしまうことがあります。
そんなときは、まず紙に書くか、信頼できる人に話してみてください。
「好きかどうかを決めたいのではなく、何が怖いのか整理したい」
「今日は答えを出すより、少し話を聞いてほしい」
相談するときに、こう伝えても構いません。
電話占いを使って考えを整理したい方もいるでしょう。ただし、占いで相手の気持ちを確認したり、恋愛がうまくいくと保証してもらったりすることはできません。
利用するなら、「相手は私を好きですか」だけでなく、「私はどんな関係を望んでいるのか」「どんな一歩なら無理がないか」を整理するための参考として考えましょう。料金と時間の上限も、先に決めておくことが大切です。
相談内容をまとめたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
片思いを電話占いで相談する前に|質問例・料金・相談相手の選び方
今日の一歩は、「少し話してみたい」を認めることでもいい
恋愛に踏み出すために、不安を全部なくす必要はありません。
自信がついてから。もっと魅力的になってから。絶対に傷つかないとわかってから。
そう考える気持ちも自然ですが、最初からそこまで準備が整わなくても、小さく相手を知っていくことはできます。
今日できるのは、挨拶に一言添えることかもしれません。
書いては消していた短いメッセージを、送ってみることかもしれません。
まだ行動せず、「本当は、もう少し話してみたいんだな」と認めるだけかもしれません。
どの一歩も、自分で選んでよいものです。
相手に選ばれるかどうかだけでなく、自分もその人といて心地よいかを確かめながら。
恋愛に慣れていない今のあなたのまま、少しずつ関わっていって大丈夫です。
