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帰宅しても、今日言われたひと言が頭の中で繰り返される。
「ここ、間違っていたよ」
相手は確認しただけかもしれない。それでも、自分の中では「また失敗した」「仕事ができないと思われた」「もう任せてもらえないかもしれない」と、話がどんどん大きくなる。
直したはずの資料を、もう一度開く。
同僚の何気ない表情を思い出す。
明日の出勤を考えて、ため息が出る。
「もっと自信を持てばいい」と言われても、その持ち方がわからない。
そんな日があるあなたへ。
急に打たれ強い人になる必要はありません。まずは、起きたミスと、自分自身への評価を少しだけ分けてみましょう。
一つのミスが「自分全部の問題」になると、苦しくなる
資料の数字を一つ間違えた。
本来、確認する必要があるのは、どの数字が違い、どこに影響があり、どう修正するかです。
でも、自信をなくしているときには、そこから「私は注意力がない」「向いていない」「何をやってもダメだ」まで考えてしまうことがあります。
すると、目の前の修正だけでなく、自分の価値まで立て直さなければならないように感じます。
ミスへの対応は必要です。ただ、仕事の一つの結果だけで、あなたのすべてを決める必要はありません。
こんなふうに、自分を追い込んでいませんか
褒められたことより、注意されたことを繰り返し思い出す
午前中には「助かった」と言われたのに、午後の一つの指摘で、その言葉が消えてしまう。
「褒めたのは気を使っただけ。本当の評価は、注意された方だ」
そうやって、よかったことだけを割り引いていないでしょうか。
注意されたことも、感謝されたことも、どちらもその日に起きたことです。一方だけを、自分への最終評価にしなくて大丈夫です。
質問したいのに、「こんなこともわからないの?」が怖い
わからないまま進めて間違えたくない。
でも、質問したら能力がないと思われそうで、声をかけられない。
その間に時間が過ぎて、ますます聞きにくくなる。そんな経験がある人もいるかもしれません。
「何でも一人でわかること」だけを仕事ができる条件にすると、確認する機会まで失ってしまいます。
失敗を取り返そうとして、さらに仕事を抱える
迷惑をかけたから、次の依頼は断れない。少しでも役に立たなければ。
そう考えて仕事を増やすと、落ち着いて確認する時間がなくなり、さらに焦ることがあります。
取り返す方法は、量を増やすことだけではありません。まず今の仕事を整理し、必要な確認に時間を使うことも、対応の一つです。
ミスをした日に、最初に分けたい3つのこと
頭の中で考えるだけでは混ざりやすいので、短く書き出してみてください。
| 分けるもの | 記入例 |
|---|---|
| 確認できた事実 | 送付した資料の数字が一か所違っていた |
| 必要な対応 | 上司に報告し、影響範囲と差し替え方法を確認する |
| 自分の想像 | 信頼を全部失った。もう仕事を任せてもらえない |
想像が浮かぶこと自体を責めなくて構いません。
ただ、「そう思っている」と「そう決まった」は分けておきましょう。
仕事への影響がある場合は、職場の手順に沿った報告と対応を優先してください。そのうえで、自分への大きな結論は急がなくてよいのです。
自信を無理につくるより、次の行動を小さくする
1.「気をつける」を、一つの確認手順に変える
「次は絶対に間違えないようにする」
そう決めても、何を変えるかが曖昧だと、不安だけが残ります。
たとえば、次のように具体的にしてみましょう。
- 送付前に、宛先だけを確認する時間を取る
- 数字を入力したあと、元資料と照らし合わせる
- 初めての作業は、途中の段階で方向性を確認する
- 急ぎの依頼が重なったら、優先順位を聞く
すべてを一度に増やさず、今回のミスに関係する手順を一つ選びます。
2.質問するときは、「どこで迷っているか」を添える
質問するのが怖い場合は、聞きたい点を短くまとめてみてください。
「Aまでは確認しました。Bの扱いで迷っているので、こちらの認識で合っているか確認したいです」
「この作業は初めてなので、完成前に一度方向性を見ていただけますか」
何もかも理解してから質問する必要はありません。どこまでわかっていて、どこが不明なのかを伝える形です。
3.一日の記録に、できたことも残す
反省を書き出すなら、できたことも一つ並べてみましょう。
「ミスに気づいて報告した」
「期限までに必要な連絡をした」
「わからない点を確認できた」
無理に自分を褒めるためではありません。失敗した場面だけで一日を振り返らないための記録です。
「向いていない」と決める前に、仕事の条件も見てみる
失敗が続くと、適性の問題だと考えたくなるかもしれません。
その前に、仕事内容だけでなく、作業する条件も確認してみてください。
- 指示や完成の基準は明確だったか
- 仕事量に対して、時間は足りていたか
- 必要な説明や引き継ぎを受けていたか
- 質問できる相手や機会はあったか
- 作業の途中で、頻繁に別の対応が入っていなかったか
自分の工夫で変えられることもあれば、上司やチームと調整する必要があることもあります。
たとえば、「締め切り前に別の依頼が重なると確認時間が取れません。優先順位を相談したいです」と、状況と希望を具体的に伝える方法があります。
なお、指導の範囲を超えて人格を否定されたり、人前で繰り返し侮辱されたりしている場合は、「自分が成長すれば済む」と抱え込まないでください。社内外の相談先に、起きたことを話してよいのです。
仕事を続けるか迷ったら、「今日の失敗」と「これから」を分ける
ミスをした直後には、「もう辞めたい」と思うこともあるでしょう。
その気持ちを否定しなくて大丈夫です。ただ、今すぐ判断する必要がない状況なら、少し落ち着いてから、次の点を考えてみてください。
「この作業が苦手なのか、今の環境がつらいのか」
「教わりながら続けたい気持ちはあるか」
「担当や仕事量が変われば、働きやすくなるか」
「ほかの仕事に求めたい条件は何か」
辞めるか残るかを決める前にも、相談する、調整を求める、別の仕事について調べるなど、選べる行動があります。
眠れない、食事が取れないなど、体調への影響が続いているときは、仕事の判断だけで抱えず、医療機関や産業医などへ相談してください。
占いで仕事を相談するなら、答えを決めてもらう前に
今の仕事を続けるか、自分に何が合うのか。誰かに話しながら考えたくなることもあります。
仕事内容や転職条件の整理には、上司、人事担当者、キャリア相談窓口など、目的に合った相談先を選びましょう。
占いを利用する場合は、「この仕事に向いていない」といった言葉だけで、自分の可能性を決めないことが大切です。適性や転職後の結果を保証するものではありません。
たとえば、こんな相談の仕方があります。
「仕事のミスをきっかけに自信をなくしています。今の仕事で続けたい部分と、負担に感じる部分を整理したいです」
鑑定は参考の一つにとどめ、実際の仕事内容、勤務条件、生活費、自分の希望も合わせて考えてください。利用する場合は、料金と時間の上限を先に決めておきましょう。
明日必要なのは、完璧な自分ではなく、一つの確認かもしれない
仕事でミスをした日ほど、「もっとしっかりした人にならなければ」と思うかもしれません。
でも、今日のうちに性格まで変える必要はありません。
報告することを一つ整理する。
次に確認する場所を一つ決める。
一人では難しいことを、誰かに相談する。
そのくらい具体的な一歩でよいのです。
次のミスを完全になくす約束はできなくても、困ったときの対応や、助けを求める方法は増やしていけます。
今日うまくいかなかったことを、明日の自分すべての予告にしないでください。

